ゴールデンウィークの休診のお知らせ

視界のかすみ、まぶしさ、二重に見えるなどの症状を感じたら早めに受診しましょう。

白内障の手術

白内障手術は水晶体の濁りを取り除き、人工の水晶体(眼内レンズ)を移植する手術を行います。網膜や視神経、角膜などの他の部分に問題がなければ、視力改善が期待できます。手術手技が進歩し、超音波水晶体乳化吸引術と折りたたみ眼内レンズによる小切開手術により、手術後の改善が格段に早くなりました。手術時間は5~20分程度で入院なしの日帰り手術が可能です。通常の場合は翌日、3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に検診を受けていただきます。目の状態が安定するまでは点眼治療が必要です。両眼手術する場合は1週間ぐらいあけて片眼ずつ行います。

 

 

当院の白内障手術について

注射針を使わない点眼麻酔+前房内麻酔による手術

当院の白内障手術の麻酔は点眼麻酔+前房内麻酔で行います。
注射針を使わないため、麻酔時の痛みもほとんどなく、快適に手術を受けていただくことが可能です。特殊なケースを除き、手術前後・手術中も点滴や注射はおこなわず、点眼薬と飲み薬だけの投薬方法を選択しています。

光干渉式眼軸長測定装置による度数決定

当院では眼内レンズの度数決定に光干渉式眼軸長測定装置を導入しています。眼内レンズの度数決定が不正確だと、手術後の見え方に大きく影響しますが、光干渉式眼軸長測定装置により、誤差の少ない眼軸長測定が可能となり、精度の良い眼内レンズ度数決定が可能になりました。

水晶体超音波乳化吸引装置による低侵襲な手術

白内障手術に習熟していれば、よほど古い装置を使わないかぎり、手術結果に差は出ません。むしろそれ以外の要素が手術結果に影響を与えると考えています。現在私はStellaris Elite Systemを使用しています。

眼内レンズと手術後の眼鏡について

一般的な眼内レンズの場合

眼内レンズ(人工水晶体)は若い人の水晶体のように厚くなったり薄くなったりしてピントを調節する力がありません。 老眼が進んだ目と同じで、見るものの距離にあわせて眼鏡を上手に使うと、さらに良好な視力を得ることができます。

通常はピントを「やや遠方~中間距離に合わせた」眼内レンズを挿入する場合が多いですが、左右のバランス、手術前の度数、御本人の御希望、職業上の理由などにより、「近くにピントを合わせた」眼内レンズを挿入する場合もあります。

手術前の検査で眼内レンズの度数を決定しますので、挿入する眼内レンズの度数をどのようにあわせるかについては手術前に医師とよくご相談ください。

◆非球面眼内レンズ(単焦点眼内レンズ) 健康保険適応

従来からの球面眼内レンズでは、レンズの中心部と周辺部での結像の違いから生じる球面収差により、特に瞳孔経が大きくなる夜間や薄暗いところでは見え方の質の低下がみられましたが、収差を少なくする非球面構造により、コントラスト感度や像の鮮明度がアップします。

多焦点眼内レンズの場合

眼鏡なしで遠くも近くも見やすくなる「多焦点眼内レンズ」がございます。レンズに遠方にピントがあうゾーンと、近方にピントがあうゾーンをつくることで、両方の領域をカバーします。

「眼鏡をほとんど使用しなくて済む」というメリットは大きく、その人のライフスタイルによっては一つの選択肢になります。

 

 

各眼内レンズの長所・短所

単焦点眼内レンズ 多焦点眼内レンズ
長所 解像度、コントラスト感度に優れている。 眼鏡なしで、遠くも近くもある程度よく見える。
短所 ピントの合う範囲が狭いため、見る対象の距離によって眼鏡の併用が必要。 単焦点眼内レンズに比べてコントラスト感度や解像度が劣り、ハローやグレアを感じやすい傾向がある。
費用 健康保険適応 ※安価 選定療養